春に思う

私は58歳の時に熟年離婚しました。

現在、彼女は再婚先の地域活動に活き活きと暮らしているようで正直ほっとしています。

彼女とて、私が一人暮らしの自由気ままな闊達な暮らしぶりに安心しているはずです。

だから、現在でも時々会ってお茶を飲み、昔の思い出話ができるのです。何しろ列島を駆け巡った山登りの同士でしたから・・・


『虚子に学ぶ俳句365日』から

山一つあなたに春のある思ひ  高濱虚子

今日の俳句は虚子の句を模してできた駄句ですが、ふと別れた彼女の春を思ったのです。

そうそう、この本には、筆者の一人である若き俳人、神野紗希さんの自筆のサインがあります。
〈ぜんざいに餅瀬戸内に島いくつ  紗希〉

確か、インターネットの紗希さん経由で買った一冊だったと思います。

a0376672_09315840.jpg









# by haikutarou | 2019-02-16 09:40 | 日日闊達に(日記) | Comments(0)

立春から半月、暖かくなって湖の氷が割れ、魚が跳ね上がるころというのですが実際のところ我が家周辺の谷戸沼では、まだまだ氷が張っていまあます。

でも、もうじき岸辺の近くからとけ始めます。そんな状態を薄氷(うすらい)と呼び早春の季語となっています。

氷の下では何かが動き出し、梅の花に目白がやってきてさかんに花の蜜を啄み始めて実際に季節が動き始める頃となります。

a0376672_09353040.jpg



# by haikutarou | 2019-02-14 09:41 | 七十二候 | Comments(2)

蕗の薹

蕗の薹は俳句を始めてから知った早春の恵みでした。

ある年の早春に秩父への吟行の際に案内役の地元の人が「我が家の裏庭で採ったものです。天麩羅で食べるとおつな味ですから試して見てください」と土産にいただいたのが蕗の薹との出会いだったのです。

故郷でも蕗は畑の畔などに普通に見かけていたと思いますが蕗の薹は記憶にありません。子供の食材ではなかったから目に触れなかったのかも知れません。

戴いた蕗の薹の包みをほどくと、鮮度を保つよう濡れ布巾に丁寧に包んでありました。
早速、教わったとおりに天麩羅にして戴くと、ぴりりとした辛みがいかにも早春の味がして、その人の心遣いとともに美味しく戴きました。

それ以降私の中で大切な早春の味にインプットされました。

a0376672_09344148.jpg



# by haikutarou | 2019-02-12 09:39 | 日日闊達に(日記) | Comments(4)

昔からのことわざの「梅にうぐいす」のうぐいすは目白の間違いというのは定説で、うぐいすが鳴き始めるのは我が家の周辺では3月に入ってからのようです。

目白といえば少年時代に目白の鳴き合わせという遊びがあり、より良く鳴く目白と入れ替えしながら常に二,三羽は飼育していました。 

よく鳴く目白に飼育するには餌をはじめとして色々な工夫をしたもので、鳥籠も竹籤を削って自分で作っていましたから、結構忙しかった記憶があります。

でも苦労して飼育した目白が群がる敵を鳴き黙らす時の快感今でも忘れがたいものがあります。

a0376672_08083654.jpg



# by haikutarou | 2019-02-10 08:17 | 七十二候 | Comments(0)

土の匂いと風の音

現在、私はマンションの5階に住んでいます。

草花と実のなる木々をこよなく愛しんでいた祖父に育てられた私が庭のない住居に住んでいるのは自分でも不思議な気もしますが、早い話が経済的な理由ですが、現在の高台の5階からの展望が捨てがたいこともあります。

関八州を自分の庭と思えばこんなに豪快で愉快なことはありませんから。

でも朝起きたときの土の匂いが無性に恋しくなる時があります。

そんな時は伊豆に一人暮らしをしている妹の所に行きます。

やはり日々の暮らしの中で土の匂いと梢を揺らす風の音は感性の鍛錬には不可欠だと実感させられます。

でも、一週間も滞在すると「もう二度と来ないで」「ああ、二度と来るもんか」と喧嘩が始まります。

それでも、「美味しかったからお裾分け」と今朝も宅急便が届きました。

a0376672_20284686.jpg



# by haikutarou | 2019-02-08 08:30 | 日日闊達に(日記) | Comments(2)