極月

極月の赤い半纏恋占い

お婆の手いがいに温き親鸞忌

黒マントひるがへしつつ来たる人

皿寄せて決断せまる海鼠かな

冬耕や首をのばして鴨の飛び

口論を燃え上がらせてキムチ鍋

極月】とは一年の総決算の月として何となく穏やかでない言葉として私の中で定着している。
「ああ、今年もとうとう恋人が出来なかったよ」
「赤い糸で結ばれている人よ、隠れていないで出て来ておくれ」
なんて呟いていたのはもう半世紀も前のことだが、あの頃の日本は貧乏だったが頑張れば何とかなるという夢があった。
そうそう、東京オリンピックを成功させようと皆が訳も判らず無茶苦茶頑張っていた。

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by haikutarou | 2017-12-01 21:07 | 「西瓜の種」(自作句集)