放射冷却

枯菊のひと括りされ風鳴らす

山間の放射冷却村凍る

沼涸れて土手に残りし獣臭

野に遊び野生みがくや漱石忌

以前、小田原と足柄の境界辺りの山間のアパートの一階に住んで居たときのことです。昼間の快晴から夜間、風もなく冷え込むとき、放射冷却現象で霜が凍り付き一面が真白な雪の朝のように音も消えます。でも微かにちりちりというような霜が凍る音が聞こえます。そんな時は飛び起きて身支度をして外に飛び出します。高台にでて村を見下ろすとまさに一村が凍りついた景観です。冷凍庫から食品だした時のような状態で降雪とはちょっと違います。
そして、日の出が始まり、霜とけ出すと一斉にキラキラと輝いて幻想の世界です。
現在は五階に住んでいますが、あの大地からの響きを聴き取るような感覚は無味になりあました。これは、俳句をたしなむ者には致命的ではないかと思ったりしています。

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by haikutarou | 2017-12-12 10:17 | 「西瓜の種」(自作句集) | Comments(0)