冬ざれ

冬ざれの浦に大屋根鯨塚

番犬の振り向きもせず冬珊瑚

豆を炊く厨灯りや寒波来る

よくもまあ佳作止まりの年の暮

わが郷土の詩人金子みすゞの詩に「鯨捕り」があります。
その一部を抜粋します。

〈ーむかしむかしの鯨捕り
ここのこの海、静津が浦
海は荒海、時は冬、風に狂うは雪の花
雪と飛び交う銛の縄。
岩も礫もむささきの、常は水さえむらさきの
岸さえ朱に染むというー〉

お祖父さんの炉話に目をきらきら輝かせながら聞いていたであろう
少女の姿が思われます。

(写真は「ツルウメモドキ」)
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by haikutarou | 2017-12-16 18:28 | 「西瓜の種」(自作句集)