春の雪

寒禽の声の突きさす日向かな
守護神は阿夫利山なり寒夕焼
大寒の長谷の大仏風よけに
水際の砂の白さや日脚伸ぶ
川の瀬の鷺の大股春の雪

(取り合わせ俳句)
「見たままを素直に詠めばいいんだよ」、「そうそう、それだよ」といわれても何かすっきりしないものが気持ちの片隅に残っていたのです。
自分で一皮むけたかなと実感しだしたきっかけは二句一章の取り合わせ俳句を覚えてからでした。やっと詩を詠んでいるという気持ちになれたのです。
でもそれもまた茨の道でした。「ツキすぎ」「離れすぎ」「陳腐だ」と言われながらも自分的には俳句を作っているという充実感はありました。
もう一つ、取り合せ俳句で変わったのは、読者を意識して詠み、推敲するようになったことでした。それまで色々言われても何が何だか訳の判らなかったことが氷が溶けるような感じで身に付いていくのが自覚していました。

凍りつくピラカンサの実
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by haikutarou | 2018-01-24 16:57 | 「西瓜の種」(自作句集)