蕗の薹

臘梅や土塊突く庭雀
春立つやどこかで太き音のする
春寒や窓辺の椅子のそっぽ向き
「蕗の薹出たよ」の声に野掛かな

「蕗の薹」は俳句を始めてから知った立春の珍味でした。ある年の吟行の途中で立ち寄った仲間の家で揚げたての蕗の薹の天麩羅をご馳走になり、そのほろ苦さの美味しさにはまりました。それから立春の味として欠かせないものになったのでした。
山口の田舎では自給自足のような生活でしたが蕗の薹は見たこと無かったと思う。そもそも蕗という植物があったかも記憶に定かでないんです。似ているもので石蕗(つわ)は油炒めでよく食べていましたから、今でも油炒めは石蕗の方が歯ごたえがあって好きです。

(蕗の薹)
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by haikutarou | 2018-02-03 13:10 | 「西瓜の種」(自作句集)