目白

べた凪の湖に輪をかく蜆舟
湖尻には蜆舟待つ媼ゐて
淋しさのふとこみ上げる目白かな
啓蟄や母の遺品の虫眼鏡

 私の少年時代は野鳥の目白はよき遊び相手でした。目白の好きな椿の花咲く枝に鳥黐(とりもち)をぬって目白が止まるのを待つのです。捕獲した目白の中から鳴き声の優れたものを宝もののように大事に育てます。
そうして友達の自慢の目白と鳴き合わせといって、縄張り争いをさせるのです。鳴き負けて鳴かなくなった方がまけです。大相撲の番付表みたいなものを作って横綱を目指したものです。強くなれば名前も付けていたと思います。
 少しでもよく鳴くように学校に行く前に餌作りにも励みました。餌も籠も全て自分作っていましたら、今思えばよく頑張ったものだと思います。

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by haikutarou | 2018-02-26 14:36 | 「西瓜の種」(自作句集)