清川村吟行(その2)

今回の吟行句会は新緑の美しさに触発されたかのように秀句多く選句して、どきどきとときめく程に楽しい句会だった。やはり句会は選句にうはうはどきどきしてこそ楽しめると再認識したしだいです。そこで5句ほど選び小生なり鑑賞させて頂きます。じつは私は当日は遅刻して、吟行には間に合わず、殆ど句会だけの参加でしたが、それぞれが写生俳句の達人たちで吟行に参加してなくても判る描写力は流石だと思います。

大岩を神とし祀る蝮蛇草    小径
一読して、日本武尊の大蛇退治のことを思いました。それほどに季語の「蝮蛇草」がつきすぎと思う位にぴたりとはまって、本日の最多得点句で私の特選でもありました。作者は他にも〈山門に鱗の紋や風光る〉があります。

山霞むかつて北条統べし村   国彦
作者は地元清川村の住人で、清川村をこよなく愛し、かつ地元の歴史にも研鑽されているのであろうことを思わせます。こんなにも山深い所まで小田原北条氏の遺跡のあること知り興味津々でした。 

春の雲動けば山の彩を変へ   波
当日は新緑の一番綺麗な頃で木々の種類のよって微妙に異なる新緑の色が変化を雲の流れで変化しているような錯覚を思わせる描写に読者をうならせます。

書を開き目を閉ず羅漢すみれ草 翠
羅漢像とすみれの取り合わせで、大きな羅漢像の細かいとこまでの描写が実際に見てない読者を納得させ、野地すみれの可愛さと何となく合っていて「すみれ草」は動かないと思います。

山吹や堰の水音烈しかり   結季
山吹の清楚さと烈しい流水が奏で合うハーモニーに魅了されました。ただ合評で指摘された文語文法の形容詞の「かり止め」は「かりけり」が正解ですが、これはベテラン俳人でもしばしば間違う項目らしく酌量の余地はあろうかと思います。私も使ったことはありません。
(明日はもう一日続きを更新します)

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by haikutarou | 2018-04-15 00:57 | 自句自解 | Comments(0)