朝日俳壇入選作品から(4月29日)

春愁やこの明るさの中にゐて     藤岡京子
春昼やコントラバスの横たはる    氏家 孝
行春を惜しみて命惜しみたる     岩水ひとみ
辛夷咲く傷み激しき空家かな     田中節夫
無人駅つばめの駅となりにけり    北村純一
ハト・スズメ・カラス尻目に燕来る  あらゐひとし
晩学の径に友あり花の山       向井明美
峡の宿夢でもさくら散つてをり    田村英一
飛花落花谷の深さを辿りけり     柿坂伸子
春昼や怒りはすでに腹の奥      小田慶喜
残花なほ薄日集めて華やげる     湯浅芙美
てまひまを惜しまぬ母の草の餅    岩崎ゆきひろ

 昨年暮れから、この様な形で朝日俳壇と関わるようになって半年が過ぎようとしているが、最近、感じることは私の選句眼が良くなってきたことである。句会での選句にも迷いが少なくなり確信をもって選句できるようになってきた気がする。
 新聞から、ここに掲載するまでにはチェックを含めて少なくとも5回は打ち込み、読み返しの確認をしている。そこから私の好きな作品順に並べ替えているから、ほぼ一日仕事である。一週間に一度という頻度も学ばせて貰うには最適だと思っている。
 もう一つ感じることは、多くの入選常連の人達がいることだ。まぐれ当たりでない実力の持ち主達の凄さと、私の未熟さを思い知らされる。その内に私の時代が来る。
 「継続は力だ」

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by haikutarou | 2018-04-30 12:08 | 朝日俳壇