登山靴

 もう使うことはないと思っていても、どうしても捨てられない一品が私にもある。それば物置で黴臭くなっている登山靴である。登山をしていて、イマイチこれだという登山靴に巡り合えずにいて、新宿のある登山用品店のオーナーに相談して勧められたのは皮なめしのされてない縦走用のごつくてずしりとと重く靴だった。「ええ、これ!」いうような代物だった。大丈夫と自信ありげの店主のアドバイスを守りながら、なめしクリームをこっりと塗り、防水クリームを塗り込みながら、少しずつ自分の足になじませていった。最初は30分も歩けなかったものを、1年くらいかかって、日帰り登山なら代用の靴なしで歩けるようになり、その後も、どんどん履き心地が良くなっていくのが判るからるんるん気分で履き馴らしていった。 そしてあれほど重く感じていたものが靴を履いてない位に仕上がったのだ。

 北アルプスの登山口室堂から入山して新穂高温泉に下山する6泊7日の北アルプス大縦走という私の金字塔を共に成し遂げた愛しい登山靴なのだ。



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by haikutarou | 2018-10-05 01:00 | 日日闊達に(日記)