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小満次候『紅花栄う(べにばなさかう)』

昔も今もこの花には馴染みがありませんが、勤めていた会社の後輩に山形出身の人が居て酔うと鳥海山と蕎麦の話をしていました。
民謡で紅花摘みの唄をうたっていたような気がして、紅花でふと彼のことを思い出したのです。

紅花は鬼あざみに似た頭状花で葉脈に棘があり紅花摘みは大変な作業でした。棘を避けるように花茎の末に咲く花だけを摘むので末摘花というのは源氏物語でも使われており、古来から染料として使われていたようです。

紺絣の半襦袢に茜襷に菅笠という清楚な出立の乙女たちが、最上川の朝霧の中に花を摘む姿は詩心誘う風情だったようで、芭蕉も一句を詠んでいます。
 行末は誰が肌ふれん紅の花 芭蕉

朝霧の中摘むのは紅花の棘が朝の内は少し柔らかいからだそうで、それほどに乙女の肌を傷つけていたであろうことが想像されます。

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Commented by pallet-sorairo at 2019-05-27 08:59
>山裾の夕映えながき夏野かな
「暮れなずむ」「黄昏(たそがれ)」
そして私はつい最近知ったばかりの「禍時(まがとき)」のスケッチですね。
俳句が詠めるって羨ましいです(^^。
Commented by haikutarou at 2019-05-27 20:31
sorairoさま
いつも有難うございます。
そうなのです。俳句やっていると日本語の豊かさを再認識させられます。
詠人がその豊かさをいかに使い熟すか感性が求められます。
入り口は広いが奥はとてつもなく深そうです
私の様に言葉遊び程でも結構楽しいです。
結構楽しいですよ。

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by haikutarou | 2019-05-27 08:38 | 七十二候 | Comments(2)