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夏至初候『乃東枯る(なつかれくさかれる)』

靫草(うつぼぐさ)の花穂が黒ずんで来る頃だそうで、靫草は夏枯草(カコソウ)とも呼ばれ昔から洋の東西を問わず薬草として知られていたようです。

そういえば関東では殆ど見かけませんから、この野草の存在をすっかり忘れていましたが、田舎では血止め草として幼子まで知っていました。(また昔話です)

怪我でも少々の出血では、親も本人も慌てません。靫草を唾液でもんで傷口に当てるとぴたりと止まることを知っていますから、靫草の生えている所に走ります。
私は小学一年生からの田舎暮らしでしたから、怖いもの知らずの所があり、よく怪我もして靫草にも母にもお世話になっていました。

中学生の頃は母とよく喧嘩をしました。「もうお前の面倒見れないから出てお行き」が口癖で「ああ、そうかい」とぷいと出ていきます。野宿できる所を三箇所ぐらい確保していましたから平気です。冬以外なら木の実や畑物で2日位は平気で3日目位になると流石にご飯が食べたくなって家に帰ると母がとんで来て「もう帰って来ないかと思った」とわんわん泣くんです。

親なんて甘いもんだとその様子をさめた目で眺めていました。

世間から「親父がいないから」と言われるのが辛かったのでしょうが、私はそんな母にますます反発して悪していました。

今頃、あの世で「お前、昔の話はそのくらいでいいから、早くこっちにおいで」と待って居るかも知れませんね~

6月28日は母の14回忌の命日ですから、私の昔ばなしは母の供養でもあるのです。
「母ちゃんごめんよ、もうすぐいくからさ、また喧嘩しょうな」

*「朴散華」~朴の花は強い香りを発しますが、花は高木の高い所に咲きますから
その香りが根本周辺にまで降りそそぐことをいいます。

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Commented by mtake-0618 at 2019-06-22 15:02
きゅんとするお話ですね・・。
我が家のお庭の靭草も・・少し黒ずんできました。そんな効用があるのですね。
靭草見るたび・・このお話し思い出すかもしれません^^
Commented by haikutarou at 2019-06-22 19:41
> mtake-0618さん
こんばんは
来年もこの時期にになると「そういえば・・・」と思い出して貰えれば光栄です(^o^)
わが家の周辺では全然見かけないので、北限があるのかと思っていましたが
そうでもなさそうですね。

Commented by PochiPochi-2-s at 2019-06-22 20:25
靫草を夏枯草と呼ばれるのは知っていましたが、
血止め草という呼ばれ方をしているとは知りませんでした。
毎年この時期になると絵の先生が教室に持ってきてくれます。
前回の教室でもこの靫草を描く人が何人かいました。

いい歌ですね。
お母様もきっと天井からいつも気にかけてられることでしょうね。
おもわず母を思い出してしまいました。
Commented by haikutarou at 2019-06-22 22:21
> PochiPochi-2-sさん
こんばんは
レスの前に「風のとおる家から」にお寄りして綺麗な花の絵を堪能させて頂きました。
まさに爽やかな風の吹いているブログなあと感嘆したところです。
また一つ素敵なブログと出会えて楽しみが増えました。
靫草は特徴が摑みやすく書きやすい素材なのかも知れません
最近見かけないのが残念ですが私も好きな野草です。
「血止め草」勝手に子供同士で呼び合っていたのかも知れませんね。
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by haikutarou | 2019-06-22 07:05 | 七十二候 | Comments(4)