カテゴリ:生き物物語( 7 )

金縷梅(まんさく)

立春を過ぎても山麓は枯葉色の冬木立のままの中でいち早く魔女の爪のような黄色の花を咲かせるのが金縷梅(満作(まんさく)とも表記)で「まずさく」が訛って「まんさく」になったという説もあります。

秋の豊年を祈って満作の名に親しんだことが想像できます。

金縷梅の南限は静岡県だそうで、静岡以西では目にすることない我が国の固有種で金縷梅は漢名による当て字「キンロバイ」とも読みます。キンロバイは5音となって俳句の下五に収まりが良いので使われています。

私は山口県育ちですから関東に移り住んで初めての出会いでした。
「何だこりゃー」という感じでしたが、俳句を始めてからは春一番に咲く花木として句材にしています。


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by haikutarou | 2019-02-02 08:49 | 生き物物語 | Comments(0)

竜の玉

竜の玉はユリ科の常緑多年草の蛇の髭の実で5,6月に咲いた花から初冬に5mm位の瑠璃色実を付けます。

竜の髭は畑の畦などに冬でも青々とした髭のような葉を群生させごく普通に見かけます。
ところが実をつけた竜の髭となると、俳句を始めた十年来探し続けても見つからなかった不思議な草の実です。

昨年の伊豆滞在中に「え、こんな所に」いうような所で見つけました

ホントに美しい瑠璃色でイヤリングにしたいくらいに美しさでした。

そして今年の正月も同じところで再会しました。

どんな条件で花が咲き、瑠璃色の実となるのか?

探し続けて見つからなかった不思議な草の実

何だか求め続けた恋人に出会えたような感動でした。

来年も再会できますように!!

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by haikutarou | 2019-01-25 09:31 | 生き物物語 | Comments(0)

山茶花の思い出


もう6、7年前になるだろうか


ブログで知り合った写真俳句の作家より


個展開催の知らせが届き埼玉県のある町に出かけました


個展の主は作品に負けず劣らず印象的で素敵な人でした


その帰り道に咲いていた山茶花


その紅の鮮やかさが私の胸に焼き付きました


今でも綺麗に咲いた山茶花に出会うたびに


その山茶花が重なります


〈山茶花の道の白さや上州路  金太郎〉

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by haikutarou | 2019-01-18 09:23 | 生き物物語 | Comments(0)

椿の大木

山口県長門市の実家には背戸の風除け用に山桃と椿の大木がありました。

その椿の落花が道に落ち、人に踏まれて道が真っ赤になって子供心に気味悪かったのを覚えています。

その椿と山桃の枝が絡み合い具合良いところに丸太を通し、板を張って
家族の登って来ない自分だけの基地をつくって居ました。

都会生れのもやし子が中学生になる頃にはここまでたくましくなっていたのです。

夏休みには仲間と漫画の回し読みや見様見真似の将棋をして遊びました。

兄や姉の居る仲間は煙草やエロ本を持ち込んだりして、かなり危険な大人の臭いも覚えたものです。

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by haikutarou | 2019-01-16 09:19 | 生き物物語 | Comments(0)

芭蕉の大木が消えた

 東京農大厚木キャンバスの脇に大きな芭蕉の木があり、折に触れて私の俳句の友となっていました。

なにしろ「芭蕉」といえば俳聖、松尾芭蕉の代名詞のようなものですから。

 〈佇んでやはり見上げし芭蕉かな  金太郎〉



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枯芭蕉で一句詠みたいと
一年ぶりに訪れて影も形もなく姿が消えていることに驚愕しました。
何が起きたのか、しばし呆然でした。

元々は農大の農場のあった場所で現在の管理はどうなっているかは判りませんが

あれほどの芭蕉はざらにはないので残念です。


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by haikutarou | 2018-12-22 08:36 | 生き物物語 | Comments(0)

柊(ひいらぎ)の花

 柊は種類が多く

クリスマスに人気の赤い実の柊はアメリカヒイラギ(セヨウヒイラギ)です。
我が国固有種の柊は

丁度、今頃、真白い花を葉裏に隠れるように咲かせます

あまり強くはないが、上品な香気を風に乗せて

「私はここよ」教えてくれます

若い木は葉っぱの棘が鋭く、老木には棘は殆どなくなります

古くから「柊鰯(ひいらぎいわし)」として魔除けの風習が土佐日記(935年頃)にも登場しているようです。

(今日の俳句は再掲です)


「柊」と書いて「ひいらぎ」、「椿」書いて「つばき」

「榎」と書いて「えのき」で夏の季語、ここまでは知っていましたが

「楸」と書いて「ひさぎ」でトウザイクサ科の落葉高木だそうです

私も見たことはありませんが、歳時記には初秋に紅葉するので秋の季語とされています。

歳時記によっては「キササゲ」としているものあるようですが、別名ではなくノウゼンカズラ科の別種のようです。

*「柊鰯」~柊の棘と鰯の頭の臭いで悪魔を追い払い新しい年を迎えるという節分の魔除けの風習です。


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by haikutarou | 2018-12-18 09:17 | 生き物物語 | Comments(0)

 草紅葉で私の好きな植物が写真のヒメツルソバ(季語ではない)で、この群生には心癒やされます。

晩秋から冬に入る頃には真っ赤に紅葉します。地面を這うように繁殖していきますから、写真を撮るには地面に寝転んで目線を低くしないと上手く撮れないから大変です。最近は寝転ぶと起き上がるときの不格好な様子はとても他人には見せられませんから見て楽しむだけにしています。

 ヒマラヤ原産の園芸種として明治中期に我が国に渡来したようですがもう完全に野生化しており、ヒマラヤ原産ですから寒さにも強く日向の石垣等では真冬でも花を咲かせながら越冬します。

 現在、野の花で形が整い色も綺麗だなと思われるものは観賞用として我が国持ち込まれたものが野生化したものが多いようです。初夏の「ミナガヒナゲシ」「アカバナユウゲショウ」もそうです。『四季の山野草』で確認してみて下さい、きっと見たことのある野草だと気づかれることでしょう。

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by haikutarou | 2018-11-06 11:25 | 生き物物語 | Comments(0)