俳句における自己表現

句会の中で「これは○×さんの句でしょう」と名乗りの前に判ってしまう個性的な(?)作品に得意満面になっている内はまだまだ初心者の枠を抜け出していないのです。いや私がそうでしたからよく判ります。二次会までも得意になって自句自解していました。座がシラケかけているのに長々と、いやいや今思い出しても赤面してしまいます。

では俳句で自己表現は出来ないでしょうか?

例えば、写生俳句、客観俳句でもそれが10句、100句とまとまったときに香りや色、形みたいな作者の個性が微かににじみ出るようなものが俳句の自己表現だと今は思っています。

句会は一発勝負の作品発表の場です。自作に人気が集中すれば「やった!」と表情は緩みます。逆に無選で終われば落ち込みます。私などは横浜からどうやって自宅の厚木まで帰りつけたか判らないほど落ち込んだものです。

最近判ったことは、句会での評価に一喜一憂しすぎないことです。大切なのは句会の後で選評を参考にしながら納得いくまで推敲を重ねることだと私は思っています。

そして、「これが自分の言葉で詠めていて好きだ」という作品を大切に残していけば、その山から自分らしさがにじみ出てくるのではないでしょうか。


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by haikutarou | 2018-10-23 10:05 | たかが俳句されど俳句

文語文法(その2)

前回紹介した「俳句のための文語文法 実作編」一通り流し終えました。一通りというは、まだ完璧ではないという意味です。煮ても焼いても食えないやつで二度や三度で理解するのは無理な代物なんです。いやいやホントに。

今回は「係結びの法則」なんて聞いただけでも逃げ出したくなる項目に勇気をだして突っ込んでみました。実際に中に入ってみると係助詞の対象助詞は5文字で、その内の俳句で使うのは「ぞ」と「こそ」の2文字だけなんですね。こうして俳句に関係する項目だけに絞りこめば他の項目も何とかなりそうな気がしてきました。それが今回の収穫です。

私が俳句入門で最初に用意した道具は歳時記と文語文法と旧仮名遣いの解説本、それに電子辞書でした。漢字を書けない、読めない私には電子辞書は必需品でこれを忘れると句会を遅刻しても取りに帰えるほどです。

実は難解な文語も旧仮名もこれがあれば8割位は調べることが出来ると思います。

最近こそ、俳句入門書に便利な道具として電子辞書をあげていますが、私が俳句を始めた最初の頃は、私が便利に使い熟しているのをみて使い出した句友が多かったと思います。


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by haikutarou | 2018-10-17 19:32 | たかが俳句されど俳句

明日は句会

 明日は月一回の句会です。つい半年前まで週一回の句会をこなして来た身にはすごく楽で俳句のことは忘れてしまいそうです。句会一週間前になって慌てて何とかつじつま合わせをしょうとするがそうそう上手くはいいません。私もある程度即吟には自信あったんですが、やはり自信作は出来ませんね。これでは10年やっても、20年やってもレベルはそう変わらない気がします。こつこつと数多く詠んだ中からピカリと光るものを探し当てるしか方法はないと確信しました。

出来映えを競い、成長していく自分を楽しみたいと思うのが趣味だと私は思います。ならば腹を据えて臨まないと本当の楽しみはやって来ない気もします。

他方で俳句仲間とコミケ-ションを楽しむのだというのも句会の楽しみ方ですからそれはそれで徹底すればよいと思います。


画像の草の実は「鵯上戸(ひよどりじょうご)」で、ヒヨドリが好んで食べる事からの命名だそうです。

別名「蔓珊瑚」ともいいます。

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by haikutarou | 2018-10-11 21:53 | たかが俳句されど俳句

文語文法への再々挑戦

日本人が長年慈しみ育てあげた文語ですが、なんと複雑で判り辛いのだろうか。解説本を2,3ページめくっただけで眠くなってしまう。

終戦のどさくさに米軍統制下、短時間で作り上げたという現在使用中の口語文法を作り上げた時の思惑がよく理解できます。 しかるに、曲がりなりにも俳句をたしなむ俳人としては、難解の文語を学習しないことには、この先に進めない気がしてきました。17音の言葉の単調さ月並みから脱出して、言葉の深見をだすには、やはり文語をマスターしなくては先人たちの残している名句だって読みこなせないのです。

 三度目の教科書は『俳句のための文語文法 実作編・佐藤郁良(いくら)著』で本書には項目ごとに「課題」という実作問題集が付いていて、その解答での詳しい説明が判りやすく、その気になっていますが、やはり眠くなるのは変わらず、なんともはかどらない・・・。


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by haikutarou | 2018-10-10 12:08 | たかが俳句されど俳句

女性作家の句集が面白い

 現在は止めているが以前、ツイッターで俳句趣味の人たちと遊んでいました。ある日「男性俳人の句集はお行儀が良すぎて面白くない」という趣旨の記事を書き込み、男性の方に反発されましたが、少数ですが同感ですというコメントもいただきましたから、まんざら的外れでもなかったと思っています。

 今、手持ちの句集を再読していますが、私が男性ということを割り引いてもやはり女性俳人の句集の方が特有のテーマが多彩で断然面白いです。例えば「エロス」テーマに男性が詠めば嫌らしさになる事も女性が詠めば命の奥深さとなり、可愛さとなるから敵いません。それを是とするか非とするかが俳句作家の器量なのかも知れませんが。


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by haikutarou | 2018-08-29 13:36 | たかが俳句されど俳句

自句自解

俳人池田澄子さんは口語俳句の第一人者で何とも愉快な俳句を詠んでおられます。

句集『ゆく船』『たましいの話』を読ませて頂きましたが本当に楽しくて、さぞ活性化されているであろう思考回路の中を覗いてみたいと思ったものです。

ちょうど、そのタイミング(

2010年)でフランス堂出版社より『シリーズ自句自解ベスト100』が出版予告され、その第一回配本が「池田澄子」で興味津々、私は飛びつきました。その自解文章が俳句以上に面白くてうなりました。

俳句の自解は両刃の剣で、自作をより深く理解してもらえる反面、余韻を無くしてつまらなくする危険もあるのですが、その危惧を払拭され見事な自句自解だと思いました。


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by haikutarou | 2018-08-12 14:42 | たかが俳句されど俳句


作者、友岡子郷さんは昭和9年生れとあるから、私より10歳年上ということになり、かなりのご高齢である。

最今の長寿社会では驚きはしないが、それでも、この年齢で新たに句集を編むという気力に敬意を表したいと思います。

長く生きるということは、家族を、親戚縁者を、師を、友を、仲間を看取り、別れを告げながら生きる延びる事だと今更ながらに感じ、それに想いを馳せながらこの句集を読ませて頂きました。

幸いにして、私にも俳句があります。悲痛を越えた別れを俳句に託せたらいいなとも思いました。そしてある日、忽然と私の番が来ることを願いたいものです。


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by haikutarou | 2018-07-28 14:27 | たかが俳句されど俳句

男勝りの句集である。辞書を脇に置かないと読み進めない句集でした。

天為(有馬朗人主宰)の編集長として長年にわたり強者どもを引っ張ってきた気負いみたいなものが見え隠れしているように私には思えました。

そんな中で数少ない作者の「女」を詠んだ俳句が際立っていて私は好きでした。

この句集でひとつ学んだことは、重いフレーズを軽い季語でガス抜きする表現方法でした。

初学で習うことは「季語の本意働かせよう」ですが、その真逆で無味無臭の季語により上五、中七のフレーズを際立たせる表現方法もあるということです。

「逆も真なり」で俳句の奥深さの所以です。


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by haikutarou | 2018-07-27 10:35 | たかが俳句されど俳句

初めて買った句集

店頭で初めて手にした句集が『静かな水』(正木ゆう子)でこれまで覚えのない感動を覚えた記憶があります。

「俳句でこんなことも詠めるのか」「これが現在の俳句か」と・・・私が俳句にのめり込むきっかけとなった句集でした。

いや、俳句というより、俳人、正木ゆう子に惚れ込んだのかも知れません。

水の妖精のような彼女の俳句環境に興味をもって彼女の本を買いあさり読み更けりました。

『ゆうきりんりん』『十七音の履歴書』『句集「夏至」』『現在秀句』等々

私の俳句、いや俳句もどきの始めは写真に「5/7/5」の言葉を並べるNHKテレビの投稿欄で、季語の掟もなにもない言葉の組み合わせ遊びでしたから、彼女の俳句には感動を通り越して衝撃だったと思います。


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by haikutarou | 2018-07-21 08:46 | たかが俳句されど俳句

この句集は作者でなく、タイトルの『風の本』と帯の一句に惹かれて買った一冊だった。

〈桟橋の猫ふりむかず鳥雲に〉

透明な叙情に軽やか憂鬱が交差し、読者を心地よく裏切ってゆく。

第一句集『夏の岸』以降10年間の更なる深化を遂げた作品群

2011年に発刊されているから、私が俳句を始めて23年目の頃でこの句集には強い影響を受けたはずで自分はこういう俳句を詠みたいと憧れた。

あれから7,8年近づいては遠ざかり、また近づいてと未だにそんな繰り返しをしている気がする。


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by haikutarou | 2018-07-20 08:33 | たかが俳句されど俳句